丹沢 世附川流域-法行(ほうぎょう)沢


2010.4.18(日)  

浅瀬P(10:08)〜法行林道入口(11:25)〜
中法行橋入渓(12:05/12:30)〜
堰堤上(13:48)〜
左俣終了地点(14:10/14:20)〜織戸峠手前(14:50)〜
椿丸山頂(15:20/15:35)〜林道(18:00)〜浅瀬P(18:30)

8h22’(歩行時間7H32’)

(下山では膝痛の為異常に時間がかかっています)


今年も待ちに待った沢の季節がやってきました。とはいうものの今年の春は不順な天候が続き、初夏と冬が交互にやってくるようなめまぐるしい天候の変化にとまどうばかりです。この日も数日来の雨が丹沢界隈では雪になったようで、表尾根の沢筋はくっきりと雪の跡を際立たせて、とても沢どころではありません。それでもぽかぽかと春の陽気に誘われ、春恒例の地元の川清掃もすませて、ゆっくりめの出発になりました。

いつもの様にゲートを越え、浅瀬のおじいさんに挨拶をしてから林道を歩き始めます。この日も釣り人で車はいっぱい、春山に誘われてにお散歩するご夫婦もほほえましい。Y字路を右へ大又沢林道へと入っていきます。美しい沢沿いに山桜、山吹、三つ葉つつじが一気に咲き競っています。

笹子沢の滝を橋越しに眺め、法行橋を渡り、もうしばらくで左に法行沢林道を入っていきます。前方には椿丸も見えだし、まだかなあとそろそろ不安になる頃やっと中法行橋に到着、ちょっと腹ごしらえをして、入渓するかどうかしばし悩む。ほんとに微妙な時間になってしまったが橋を渡った右手の踏み跡から入渓。

しばらく癒し系のナメが続くと、2m程の小滝が現れる。今年初めての滝なので、ちょっとどきどきするが、右から簡単に越えられた。

ミニゴルジュは数日の雨で水量は多めか。右写真で沢の中に岩がある所の右岸から左岸に渡るところが相当怖かった。こんななんでもないところでと相方にあきれられるけど、慣れないものはしかたがないです。

4m程の階段状の滝は右を楽々越える。左岸からは簾状の顕著な滝が落ちてきている。ここはちょっとぬめって登れなかった。

沢は更にコケと水の流れが美しく、うっとりと歩く。今年の雪によるものか、新しそうな倒木もあった。この滝場は下段の小滝を左から巻いたのだが、手がかりがほとんどなく一段上がったところから相方にスリングで引っぱってもらった。

更に上段の3mの滝は、右から登れそうだったけれど、左手ルンゼの上にあまりにも歩きやすそうな径路が見えてしまったので、楽々そちらから登る。そういえば下流のミニゴルジュ帯では両岸とも断崖絶壁に見えたけど、径路には気づかなかった。

倒木の被さった所を越えると、いよいよこの沢で一番りっぱな滝だ。見た目やっぱり登れそうにないので、倒木のところまで戻って、右岸の径路に上がった。途中大木が倒れていた所などを少し巻いて小さなルンゼを降りた。。

その後はおだやかなナメ滝が続き、盛りをすぎたハナネコノメもまだ残っていた。

堰堤を右岸の径路から越える。ここには古い皿の破片やとっくりなどが散らばっていた。やはりここは生活の径路だったのだと気づかされる。

堰堤の上で沢は穏やかになり、二股になる。右俣は更に二股になっていて、それぞれに小さな堰堤があった。ここは左俣をいく。次の二股も左を取った。

このまま詰めれば織戸峠だが、途中で地形図にも現れないような小さな土状のルンゼが左手から合わさってきた。傾斜もゆるく稜線も間近だ。今回は時間も押しているので織戸峠はパス、ここで沢装備を解いてこのルンゼを行く。途中ぜいぜいは右の尾根に登り相方とは別行動。、尾根から右の沢詰めを覗けば、詰めは砂状の急なルンゼだった。行かなくてよかった。

支尾根をを左寄りに取りながら進めば、すぐに稜線上の踏み跡にでた。そこから2つ目のピークが椿丸だ。ここではダンコウバイがまだ咲いていた。

景色を堪能しながら遅い2度目の昼食をとる。丹沢の主稜線はやはり雪がたくさんついている。はるかに遠く別の山塊のようだが、尾根を通して今私たちがいるこの山頂にまで続いているんだな。時間も押しているので急いで下りにかかる。椿丸から尾根を東にゆるやかにアップダウンを繰り返す。いくつかの分岐を間違えぬように進んだ800mあたりの鞍部でぐっと進路を南に切る。P838を左手に見やりたがら細い尾根を行く。痩せた植林帯の尾根はP795を擁する登りでは(P795までは行かない)手を使うほどの急登、ここからP780までは(P780までは行かない)進路をやや西に振る。P780を右手に見やりながら、さらに進路は南へ。

あとは顕著な分岐もなくP519までぼおっと下って行く。膝が固まった様に痛い。眼下に浅瀬の集落が見え出すとだいぶほっとする。さてP519を尾根通しに下ればよいのだが、なんとここで尾根右寄りに仕事道が整備されていた。ここは楽をして仕事道を使う。かなりな急斜面と岩交じりなのでこの仕事道は随分助かる。林道がちらちらと見え出すあたりで、仕事道は西に向かってトラバースを始めるので、適当なところで植林地を突っ切って下の林道まで下る。最後はゆるやかに下れて楽だった。

夕滝もきょうは水量が多い。山桜のピンクも青葉とあいまっていい雰囲気だった。日没前のほっとする光景だった。

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