笛吹川 東沢-釜ノ沢-西俣、甲武信ヶ岳(2475m)2日目

2010.7.19(月)晴れ
[1日目]

自宅(前日21:10)〜道の駅みとみ(23:30)〜西沢渓谷P(6:15)〜東沢堰堤上・1150m位(6:45/7:00)〜ホラの貝ゴルシュ(7:40/7:45)〜
山ノ神(8:30)入渓〜釜ノ沢出合(11:30/11:40)〜魚止滝(11:50/12:20)〜両門ノ滝(13:40/13:50)〜ビバーク地・1750m辺り(15:35)
CT9h20’(歩行時間8h10’)
[2日目]
ビバーク地(6:30)〜1:1二股(7:15)〜奥ノ二股(8:10)〜
2050m辺り、沢解除(10:10/10:30)〜ミズシ(2395m)西側(12:20)〜
甲武信ヶ岳(13:25/13:45)〜甲武信小屋(14:00)〜(都合1h休憩)〜西沢渓谷P(19:10)
CT12h40’(歩行時間11h)
2日目下山で体調不良な為大幅なCTが掛かっています。

すてきな泊り場での一夜が明けた。朝方は長袖1枚では少し寒さを感じるほど。昨日食べられなかった夕食をやっとの思いで胃の中に流しこむ。朝は中々食べられない。地形図を見ると、残りの標高差は昨日と同じ位あるので、気を引き締めて早めの出発を心がける。釣り師のパーティの次だったが、足跡がなかったので沢を下っていったのかもしれない。二人だけの沢歩きが始まった。

[2日目]

泊り場からしばらくのところで生々しい熊の足跡を発見、朝の水飲みか、こんな時に限って熊鈴忘れてしまった。しかたなくエイト環をガチャガチャしながら歩いたが、獣臭がしなかったので、かなり早い時間のものだったのかもしれない。急に慎重になって、左右の斜面や前方をしつこく見やりながら歩いたけど、全くげんきんなものだ。しばらくうるさい倒木帯にザックを引っ掛けながら、意外に時間が掛かって1:1の二股は右に。階段状を登っていくともうそこからは滝場の連続だ。

たやすい滝がいくつも現れだす。まだ谷間には日が差さず、シャワーをあびた上半身が相当寒い。途中少しの陽だまりを見つけて暖まるが、止まっている方が寒いのでまたすぐに歩きだすことにする。奥の二股はミズシに近い右俣に進む。

この2箇所が若干苦労した小滝、相方に落口でスリング出してもらう。

そしていくつものナメ滝が延々と続き、ほんとに飽きない。まだまだ濡れた体が乾かず、だいぶお日様が恋しい。

滝には緑の苔が付いているところもあって、滑らず、おまけに美しい。原始の森なイメージだ。

1日目とは標高差はさほど変わらないけど、滝場が多くどんどん高度を稼いでいく。やっと滝場にお日様が差すようになり、写真の滝上で日向ぼっこをする。この時点ではお日様がとてもありがたかったのに、ミズシへの詰めからは泣くような暑さにへこたれることになるとは。。。

最後の滝場を越えると

倒木帯を右から巻き、右手から枝沢が交わったら、そこで沢解除した。本当はもう少しこの枝沢を詰めてからミズシから派生する小尾根に乗った方が早かったかもだが、私たちは、この合流点の間の尾根をミズシの少し西側まで詰めてしまった。延々と長く、途中後発のパーティの声がミズシの小尾根から聞こえたときはちょっと脱力した。それでも雰囲気のいい尾根だったと、棒読みで言っておこう。。。

登山道に上がってやれやれだ。登山道では何回かスズメバチの偵察蜂に威嚇された。急いで立ち去る。途中見晴らしのいいところから甲武信ヶ岳と木賊山がそろい踏みだった。途中のガレは手前が水師沢の詰め、奥が、2年前釜ノ沢東俣から無名沢に詰めてしまったガレだ。あ〜すごいとこ行ってしまったものだ。

ミズシの手前から1時間もかかってやっと甲武信の山頂に着いた。暑さでかなりバテたのと、足の親指裏の皮が剥けたので相当辛い。しばらく涼しい風に吹かれてお昼にした。十文字峠から日帰りでグルリップのご夫婦としばし語らう。来週はトムラウシ山に行くそうだ。山頂の薄いピンクのシャクナゲが見頃でかわいかった。この蝶は黄アゲハかしらん?でもこんな高いところにいるのかなあ?どなたか名前知っていますか?
さて、木賊山のピークを踏んで、それからが地獄下りだった。普段下りではあまり水分を取らないので、一人600ml残っていたので、まあ大丈夫だろうとたかをくくっていたら、あまりの暑さで案の定途中で水不足に。少しずつ飲みながらだったけれど、なにやら、手と顔面がしびれだしてきて軽い熱中症状態に。ほんとに休み休みだましだまし、やっとの思いで下ってきた。甲武信小屋から西沢渓谷Pまで5h、ほんと生きて下れてよかった。。。

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