利根川流域 湯檜曽川-東黒沢-白毛門沢、白毛門(1720m)


2010.9.19(日)  

自宅(9/18、21:00)〜道の駅水紀行館(0:25/6:15)〜土合橋P(6:30/6:50)〜
東黒沢入渓(7:05)〜ハナゲノ滝(7:30)〜
白毛門沢出合(8:10)〜大ナメ滝20×40m下(10:40/10:50)〜
白毛門(14:20/14:50)〜土合橋P(17:50)

11h(歩行時間10h20’)

やっぱり上越の沢はあなどれないです。初級の沢ですが、丹沢の初級とはスケールも難易度もはるかに高く、安易な気持ちでは手痛いです。
9月の声を聞いても暑さは真夏のそれと変わらず、白いナメやスラブの岩から照り返す日差しと真っ青な空が広がり、適度な水温が中々爽快です。今日は標高差で約1000mの遡行で、日帰りとしてはぜいぜい家では最も長い沢になる。

白毛門への登山道をしばらく辿り、登山道が沢から離れるあたりから東黒沢沿いの踏み跡に入り、堰堤を一つ巻いていく。しばらくゴーロを行くとナメ滝の連続する地帯に入る。そして沢が右手の回りこんだ先にど〜んとハナゲノ滝(20m)が現れる。webではゆるい傾斜の滝なのかなと思っていたが、実際は結構立っていて左側をしばらく辿り、すぐに巻き道に入った。落ち口も立っていてあ〜行かなくてよかったな。その後もひたすらナメ滝が続くが緊張するヘツリもあった。上流から沢を下って来たパーティがあり、先行パーティが中止して下ってきたのかと勘違いしてなんだかとんちんかんな質問をしてしまったかも。

二俣で東黒沢を右手に分ける。こちらもすばらしい沢のようなのでいつかたどってみたい。この後も快適なナメが続くのだけど、ちょっと油断していたのか、ナメ滝を斜上するところで思わぬスリップで後頭部をご〜んと打ち、釜にどっぷりつかった。メットしていなかったらかなりのダメージだったろう。幸い何事も無くウェストポーチに入っていたカメラの方が心配ですぐ釜から這い出す。以後足の置き方を更に慎重にし、ウェストポーチもしまった。ナメ滝帯が終わるとトイ状の滝地帯で、登れそうなルートを探しながら登っていく。巻きよりも滝を登る方が簡単なところもあるので、そんな所を見極めるのも勉強かな。

タラタラのセンの手前の滝F1、F2とタラタラのセンF3(15m)を一緒に巻いてしまったので、タラタラのセンを正面から見ることができなかった。ここは右岸を高巻いたのだけど、相当厳しい巻きで、落ち口が見えたあたりでもいまいち踏み跡がはっきりせずに、更に高巻きそうになってしまう。ここは落ち口が見えたら、トラバースを始め、2本のルンゼを越えるのがポイントでした。

すぐに現れる大ナメ滝F4(20m)は、前衛の5mと一緒に初め左岸を巻き、途中から水線に入って、バンドをたどって左から登った。高度感があってスリップ出来ないので慎重に行く。林家三平顔(笑)の大岩は左右どちらからも行ける。いくつかの滝場を越えて右岸から枝沢が現われるとすぐに二俣だ。正面の左俣は立った滝、右俣はゴーロっぽいが本流は右俣。

その上でいきなり岩質は変わってナメ滝が続く。ここはナルミズ沢の上流部と同じ岩質のようだ。だんだんと沢はゴーロ状になって水流も減ってくるとおよそ250m〜300m位のスラブ帯が始まった。細々とした水流はかなり上部まで続いていて、ひたすら水流をたどっていくが、傾斜はきつく、自分がたどった後を見やることが出来ないほどだ。3箇所ほど難しいところがあってほんとにザイルが欲しかったけど、確保する場所がないと言われて相方からスリングを出してもらうけど、思い切りスリングに体重を掛けたら相方も落ちてしまうのではとその方が恐怖だった。草付きになってもこんどは手掛りが乏しく、笹が出てきたときは心底ほっとした。笹がでてから5分ほどで、ぽんと白毛門の山頂に着いた。正面には笠ヶ岳、朝日岳、左手には谷川岳がちょっともやって見える。ナルミズ沢を遡行してきたパーティと話しながら、山頂の涼しさを心ゆくまで堪能した。下山も登山道とはいえ、侮れない悪路だったので、ころばないように慎重に下った。



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