丹沢 本谷川流域-大日沢


2009.2.15(日) 晴れ

7:15塩水橋P〜8:20キューハ沢出合8:30〜8:35大日沢入渓〜9:20オバケ沢仕事道〜10:00オバケ沢出合10:05〜10:50 F1〜
11:30 F2〜11:45 F2手前より小尾根へ〜13:15木ノ又小屋13:35〜13:45新大日小屋〜15:20札掛分岐15:25〜
16:05本谷川吊橋〜16:30塩水橋P

9h15’(歩行時間7h20’)
上流尾根、堂玄倉川平に似ている

世間的に2月と言えば、お山では雪がしっかり積もり、下界では寒さに打ち震えというのが一般的な季節の風物だが、この前日小田原は気温26.1℃というとんでもない数字を記録し、この日曜も予報では気温17℃なのだという。これはもう沢しかないと言うことで意見が一致し、ならば濡れない沢(なんだそりゃ)ということで、大日沢に決まった。塩水橋から林道をキュウハ沢出合へ、更に数分で林道の終点から本谷川に入渓する。が、沢歩きというよりむしろバリ歩きの様相でした。

大棚沢を左に分け、すぐに最初の堰堤に出る。ここは右手から巻く。相方は窪を、ぜいぜいはその左のカンテ状を登る。ガバホールドいっぱいだが、抜けるものもあり注意です。

なるべく濡れないようにうまく歩いていくと、大岩のトラバース、ここは2本スリングが下がっているのでそれを頼りに越えるのだが、どうも残置スリングの身体を預けるのって勇気がいります。更に2個目の堰堤を右から越える。

すぐに唯一のゴルジュ地帯に入るが濡れたくないので、三角沢出合から左岸の仕事道に登ってゴルジュと石積堰堤を巻く。

仕事道は沢よりも少し高い位置を巻いて付いているので、しばらくそのまま進んだ。所々ザレていていやらしい。仕事道は自然に沢に降り、ゴーロ帯を行く。途中勢い良く水が噴出しているところがあった。

ごろごろゴーロは歩きにくい。しばらくでオバケ沢との出合だ。少ない水量はオバケ沢には残すものの、大日沢には全くなくなって涸れ沢となった。オバケ沢と大日沢との間の尾根はバリルートだろうテープが下がっていたがかなりの急登だ。左の大日沢に向かうとぼちぼち涸れ棚が現れだす。水流があると気づかないが、意外と不安定な所を歩いているんだなってしげしげ見てしまった。

標高が1000mを越えると沢は斜度を増し、右写真二段のF1が現れる。(2段目は奥)一見ぼろぼろ風だが岩はしっかりしている。

1段目は難なく通過

2段目は水線に少し水が現れる。相方は右手を登り、ぜいぜいはロープを出してもらってブルージックの練習をしてみるのだが・・・下にもう一人いないと、ロープが緩んでいるので、自分で両手を使ってスリングを引っ張る・・・ってなんか意味ないような気がした・・・

すぐにF2が現れるが、ちょっと氷も着いていて相方うまく登れません。高巻きもなんだか恐そうに見えてしまって、右のガレ沢のすぐ脇の尾根を登ることにした。ここも両手両足を使ってのきびしい急登で次の木に目星をつけて一気に行く。右のガレ沢はたえずガラガラと落石があって不気味な雰囲気だ。左手にも涸れ沢が現れると、朝方見たオバケ沢と大日沢の中間尾根から登ってくる尾根にぶつかった。

ここからは傾斜も緩んできてブナとコケのコラボがいい感じの尾根だ。木の間ごしに三角ノ頭も望める。

いよいよ木ノ又小屋が見えてきて表尾根登山道と合流した。

下山は新大日から長尾尾根を使って本谷川の吊橋まで出るルートだ。長尾尾根はヒルがいっぱいなイメージなのであまり使わないが、ブナ林は見事だ。ほんとにヒルがいなければ若葉の頃歩くのにね。

杉の良く整備された植林地をトラバースして、札掛との分岐を右に分けると登山道は急に荒れてくる。斜面が崩れているところが2箇所あったがここは一箇所目。踏み外すと大怪我ではすみません。尚且つ2箇所めの崩落地は足元からざっくりえぐれており、人が歩けばいつか必ず踏み抜くような心もとなさです。踏み抜けばもちろん谷底までまっさかさま・・・2度歩く勇気はありません。もしこちらに下ってしまったら、雨量計のある分岐を右にとって(登山地図にはありません)、塩水橋よりやや下流よりの県道に出たほうがいいでしょう。

何度か緊張を強いられてやっと本谷沢まで降り立ちました。沢のすぐ上でこんな大きなブナ?に出合いました。

吊橋を渡って朝歩いてきたキュウハ沢の林道を塩水橋まで戻りました。途中にあるこのレトロな古い瀬戸橋もいつかは朽ち果ててしまう運命なのだろうが、趣きがあっていいですね。

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