甲斐荒川流域-伝丈沢

2009.7.5(日)


自宅(3:30)〜伝丈橋P(6:50)〜
伝丈沢堰堤上入渓(7:15/7:35)
F3下(10:15/10:30)〜
F3下ルンゼ(10:35/10:50)〜尾根(11:25/11:35)〜
林道(12:00)〜伝丈沢P(14:20)


7h30’(歩行時間6h30’)

下界はムシムシ、むんむん。沢で水にまみれるにはほんとに楽しい季節です。この伝丈沢の左岸尾根には金峰山へと向かう登山道が併走しており、沢から百名山にはまたとないルートです。地形図にはこの尾根上の登山道が明記されてなく、また、山と高原地図社(2007)金峰山の地図では、造林記念碑から林道を結ぶ道が明記していなかったりと、どちらも不備があるので、自分で地形図に尾根線、水線を入れておかないと、沢から登山道に行く間がかなり迷うと思います。さてこの沢、水平距離が4500mの割には標高差が570mしかないので、F3を除いてはたいした滝場もなく、だらだらと登って行く感じです。もう途中のゴーロ帯では「飽きたなあ」を連発・・・しかし、最後に谷が狭まりなにやら深山の様相になると、いきなり目の前にF3(30m二段)が立ちはだかり圧倒されます。ゆるゆるの沢なので、このまま沢を下った方が一番速いのですが、そこはバリラー、ルートファインドをしたかったので、あえて、ルンゼを登って登山道まで出ました。

伝丈橋からゲートを越えて奥御岳林道に入り林道が右へカーブするあたりで左手に沢への踏み跡に入る。丸太の橋で右岸に渡り踏み跡にそって堰堤を越え、さらに左岸に渡り返して都合8つの堰堤を巻いていく。途中にはヤマオダマキや沢にはまだなごりのクリンソウも。

堰堤のような小滝を越して行くとすぐにF1(20m)幅広のナメ滝だ。登れそうだったけど、右側がぼさだったので、左側を巻く。

こしばらくはナメっぽい小滝を気持ちよく越えていく。

ときどき美しい淵も現れるけど、だいたいが平凡なゴーロが延々と続き、もう帰りたくなってしまう。退屈なので、しいて果敢に小滝に挑むの図

たまに現れるナメが唯一心を和ませる。写真のウエストポーチには愛用のカメラや地図が入っています。滝を越す時や濡れそうなときはくるっと後ろに回します。なので、今のところカメラは濡れたことなし。もっとも水線直登で危なそうな時はザックにしまいますよ。

先の2m滝は右手の岩場から巻き。その上もしばらくナメです。写真は滑らないのを確かめているところですね。あえて、どぼんはしたくないですもんね〜

ナメはきれいです。初め時期的にハンゲショウだと思ったら、マタタビの木でした。

沢はだんだんとおもしろくなってきます。

ここが右岸から岩が張り出した特徴的な20mのナメ滝。ナメのはじっこの岩を穿って細い流れが走っている。F3を目前にしたナメ滝のF2(5m)は左から。

いよいよF3(30m二段)の滝、狭まった城砦のような垂直な壁から勢い良く水を落としていく豪壮な滝だ。いままでのやさしい沢からは想像もできない不意な出現にどきもを抜かれる。巻き道は左岸とあるが、あの岩峰をへつるのかというような恐い巻きだ。当然あきらめて、20mナメ滝までも戻り、左岸のルンゼが地形図の登山道から派生する枝道に繋がっているようなので、沢支度を解いてこのルンゼを登る。初めはゆるかったがだんだんと傾斜がきつくなった為右の尾根に這い上がる。この尾根もきつく注意しながら登っていく。100m登れば枝道だろうと地形図を読んだがなかなか現れない。杉林に出たところでやっと踏み跡が現れたが、P1770の西側を巻くようについているので、枝道とは合致しない。この踏み跡を無視してP1770北側の鞍部を目指していくと、新たな踏み跡とも獣道ともつかないものが現れる。時々消えてしまう踏み跡をたどりアセビのヤブを掻き分けそのうち植生はシラカバ林に変わる。ここで踏み跡ははっきりとしてくる。鞍部を左に見て尾根状の道を南に進む。たぶんこのまま南に踏み跡をたどっていくと尾根上の登山道のはずだが、北にも踏み跡がついていたので偵察してみるとすぐに林道に出た。この林道が昭文社の金峰山地図の登山道の造林記念碑までの部分だ。地形図では林道から続く破線の部分だ。林道は造林記念碑までくると、右手に尾根の登山道への道が入っている。めんどうなのでこのまま林道を下ることにしたがとても長かった。ちなみに昭文社の地図に造林記念碑からこの林道は載っていないが、沢筋を下って林道にぶつかる区間のようだ。

アヤメ ムシトリナデシコ

ズミ ウツギ

ピンクに化粧したマタタビの木 帰りの河口湖からの富士山、雲がすっぽりとおおっています

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