丹沢 玄倉(くろくら)川本流

玄倉林道ゲート〜同角沢出合〜林道

2008.7.6(日)
晴れ

8:10玄倉林道ゲート下より入渓〜9:50第一堰堤下〜
涸れ沢登る〜10:10林道〜10:20女郎小屋沢出合10:35〜

11:00第二堰堤下11:10〜涸れ沢登る〜11:20林道〜
青崩隋道手前下る〜11:55だるま石先で敗退戻る〜
石崩隋道手前上る〜12:20林道〜12:50玄倉第二ダム先下る〜
13:00休憩13:15〜13:45同角沢出合14:00〜14:00林道〜
15:55ゲートP

写真は玄倉川ナメより同角沢F1を見下ろす

上流尾根、堂玄倉川平に似ている

梅雨時のはっきりしない天気の為中々沢に行くタイミングを外していたが、やっとそのチャンスが巡ってきた。ぜいぜい家初沢は危険度の少ない玄倉川本流と決めていた。途中の丹沢湖は満々と水を湛えて期待は高まる。玄倉第一発電所にはダム放流中の電光掲示板が表示中だが、この天気なら通常の放流だろう。サイレンは鳴っていないのでそのまま林道を奥へと進んでいく。ゲート前に車を止め準備をしていざ入渓だ。川遊びの人達を横目に広い河原をじゃぶじゃぶ歩く。やだ〜気持ちいい〜高巻き頻度が高いだろうぜいぜい家の沢靴は、ソールがフェルトでなくアクアステルスだ。水から出るとすうっと沢靴から水が引いていくのも、初体験でおもしろい。

沢がゆるく左に曲がると両側が少し切り立ってきて廊下状になる。川幅も狭まってきて、お、来たか来たか(何がだ)と変な期待でいっぱいだ。

わざわざへつったりして歩いてみる。石英閃緑岩いわゆる花崗岩質の岩やスラブには、アクアステルスはフリクションがよく効く。その反面ヌメリには弱いらしい。沢屋さんは圧倒的にフェルトソールだと思うのだが、うちの形態では長い滝の直登はないと思うので、こちらが有利だろうか。

この時期はイワタバコがピンクや紫の可憐な花を咲かせている。場所によって大きな群落を作っていてかなりの見ごたえがある。

芋ノ沢は気づかず通過してしまった。この滝は無名の20mの滝だ。さらに訳もなくへつる。これ結構おもしろい。そろそろ暑いなと思ったら、またジャブジャブ沢に入る。下界は暑いのだろうがここは極楽だ。

だんだん沢は暗くなり、反対に川底はさらに透明度を増して小石まで鮮明だ。それにしてもぜいぜい家はおんなじ所を歩くのが嫌いらしい。勝手気ままに好きな所を歩くのは、自分と自然とが一体になった気がしてこれこそ誰にも邪魔されたくない時間だ。だからって一人で歩くのは恐いんだけどさ。

廊下の終わりには不意に第一堰堤が現れる。ここは越えられないので、100m程下った左岸の涸れ沢を登る。踏み跡と言うよりは滑り落ちた跡と言うのが正しいような急斜面に少しビビリが入る。初めは泥壁で1歩登っても滑り落ちる。先に登った相方に体を起こせと渇を入れられるが、ロープ降ろしてくれた方がどんだけ親切だったか・・・中間からは花崗岩のザレで右手に支持のドライバーを持って滑り落ちないように懸命に踏ん張る。なんとか林道までたどり着いた。50m位かなあ。まあこれも沢の高巻きの訓練と言い聞かせる。

10分程で「三保猟区山北町」の看板が現れるとそこが、女郎小屋沢出合への下り口だ。正面は女郎小屋ノ頭への尾根だろう。いつか歩いてみたいバリコースだ。沢には今日二人目の釣り師がいた。上流に進むとき、「先に行っていいですか」と聞かれたがこれが釣り師のマナーなのだろうか。もちろんで、こちらも追い越すときはそおっと通りすぎた。

この先は大きな岩がご〜ろごろのゴーロ帯だ。突然赤っぽい岩が現れ、その姿からだるま岩だそうだ。

すぐに第二堰堤が現れ、先には青崩隋道が見える。この滝はこの沢初めての滝だそうである。

5分程もどり、左岸の上部にガードレールの見えるガレた沢を詰めていく。第一堰堤下の涸れ沢より幾分ましだが、上段が石積みの壁になっているのが緊張するところだ。直登は恐いので、右から左にトラバースするように斜めに登った。ここは100m程、高度間ばっちりでした。再び林道に出てすぐに青崩隋道だ。ここは内部が落石の恐れありで通行止めとなっている。今では随分知れ渡った関所破りの路を沢まで下る。左に大きく沢は曲がって又廊下が始まる。

水量も多くなってきて、深い淵があちこちに行く手を阻んでくる。岩をジャンプしたり、本当に?へつったり、ここは楽しいところだ。

この沢が裸山沢とモチコシ沢なのか玄倉ダムまで行けなかったのでいまいち自信がない。沢もだんだんと深みを増しついに行き詰った。って泳げばいいんだけどさ・・・今日はそこまでの覚悟なし。また沢を下って石崩隋道手前の斜面を登る。ピンクのたらいが目印で赤ペンキもついてます。ここで、熊木沢から蛭ヶ岳に登ったという今日3人目の男性に会う。ひどい登山道で散々な目にあったらしいです。そうだろうなあ。あそこは赤破線でも一般にはもう歩ける状態じゃないです。昨日1日の予定が泊まりになってねんざもしたらしい。更にすごいのは自転車で入っている人もいるのだとか。この沢までの路を自転車かついで登ったり下りたりなんて人間技ではありませんね。私たちもその後、沢からその自転車の人を見つけました。

林道は第二発電所を越え、橋の少し先のカーブミラーから又沢に下りる。ゴロタの滝のすぐ先で右岸は100mの絶壁となる。ここも黒部ですね〜巨岩帯や勢いのある流れは迫力満天。両側がますます狭まり峡谷のようだ。

かなり疲れも出てきたところで右岸(左手)からすだれのように流れる滝が見えてきた。同角沢だ!思わず叫ぶ。ナメ岩を越え、早速F1二段20mの下段を登ってみる。階段状で登り易い。やっとここまで来れたと達成感もひとしおだ。

左岸に渡って更に3mのスラブな滝を見てここで打ち切る。

ロープのついた踏み跡を林道まで登る。あとはてくてくと林道を下っていくだけだ。玄倉ダムもいつものエメラルドグリーンの水を湛え相変わらずの美しさだった。

 山のきろく | ホーム

SEO [PR] 爆速!無料ブログ 無料ホームページ開設 無料ライブ放送