鍋割山(1272.5m)

訓練所尾根(小丸尾根)〜小丸〜鍋割山〜後沢乗越〜栗ノ木洞〜二股

2007.12.2(日)
晴れ
9:00表丹沢県民の森Pー11:30二股分岐11:35−
12:00鍋割山山頂12:40−13:55栗ノ木洞ー14:50表丹沢県民の森P


表丹沢県民の森から二股途中のモミジ

12月に入り丹沢の山すそではまだまだ紅葉が楽しめるはずだ。今回相方は仕事が入り久々の単独登山となった。もう長いこと歩いていなかった訓練所尾根からの登りとする。何時ごろからか、訓練所尾根は小丸尾根と名が変わったらしい。小丸からダイレクトに発生している尾根ではないし、そもそも訓練所尾根というのは、二股の将に登り口に登山訓練所があったから付いた名で、こういう固有名詞が変わってしまうことに少し違和感を覚えてしまう。大倉の駐車料金と西山林道の長い歩きをカットするために、”表丹沢県民の森”の駐車場から入山する。ここはトイレもあり、飲料用ではないが水道もある。駐車場を出て林道を左に進み、ゲートを越えると勘七橋を渡る。よせばいいのに橋を渡った左の踏跡に入ると、しばらくで踏跡は消えしかたなく川を渡って訓練所脇の急登を這い上がる羽目になってしまった。林道を素直に歩いた方がよっぽど早かったです。出た先は丁度訓練所尾根の登り口だ。後沢乗越に向かう人が大半の中、すっと訓練所尾根に入る。左下方では後沢乗越に向かう登山者の話し声がざわざわと聞こえてくるが、こちらは人っ子一人入らず、人気のお山なのに静かな尾根歩きとなる。最も今回は一人歩きなので静かなのはいいのだが、少々心細くもある。昔下ったときは恐ろしく急登だった記憶なのだが、登り初めの杉林は歩き易い綴れ折れで、目移りしない程度に現れるモミジの紅葉にカメラを向けながら、のんびりと登るにはとてもいい登山道だ。杉林が終わると、赤松と若いブナに植生は変わる。傾斜も少し緩み、左に雨山、右手に大倉尾根を望みながら、それでもぐんぐんと高度を上げていく。大倉尾根は歩いていると、植生の変化に乏しい尾根なのだが、こちらから望むと思いのほか美しい紅葉の尾根で、少し認識を新たにした。丁度に右手に天神尾根分岐の松林が望める場所で休憩する。大倉尾根で天神尾根分岐にたどり着くと、ちょっとほっとするねなんて思いを馳せながら、ゆるゆるの松林を目でたどる。将にその先の急登が花立山荘への階段がはじまるのだな。左に目を向ければ雨山峠がぐっとV字を描いて雨山へとまた登って行く。自分がたどった尾根を目で追いながら豊かな気分に浸る。さて、また歩き始めるとだんだんと下ってくる人達とすれ違いだす。やっと一人の心細さから解放された。それでもすれ違った人達は5組ほど、静かさに変わりはない。再度杉林に入り最後のアセビの急登に入る。前に歩いたときアセビは背丈より低かったが、今ではすっかり背丈を越えていた。ここはちょっときついところだ。あえぎあえぎ登ると、二股分岐にたどり着く。風がかなり冷たい。予定ではここから塔ノ岳をピストンしてから鍋割山に向かうはずだったが、塔ノ岳の山頂にだけ黒っぽい雲が覆ってまったく展望がない。雨に降られても寒くていやだったので今回はそのまま鍋割山に向かう。途中右手には大きく蛭ヶ岳が望める。蛭ヶ岳や桧洞丸方面はよく晴れているので、塔ノ岳だけが天気が悪そうだ。小丸の先で大きく下ってからすぐに鍋割山山頂に着いた。富士山がちらりと見えたがすぐ雲の中に消えていった。さて、ここで鍋焼きうどんといきたいところなのだが、来週も登る予定なのでここはぐっと我慢で冷たいおにぎりをほうばる。実は翌週はこの日の寒さで風邪を引いてしまって、それならば鍋焼きうどんを食べておけばよかったと激しく後悔だ。寒さの中それでも40分ものんびりとした。こちらの尾根を下ってみると登山道の傷みはますますひどく、そういう意味でも訓練所尾根がお勧めだ。そのまま下ってしまっては早いので、後沢乗越から栗ノ木洞に向かうことにする。また人っ子一人いないさみしい登りとなる。がさがさという音にもビクンとして、鈴をじゃらじゃら鳴らしながらとなる。心臓がどきどきするのだが、それも急登のはあはあ、どきどきに負けていつしか恐さもなくなる。栗ノ木洞の山頂は通過点という感じで杉林の中ぽつんとある。くぬぎ山もここから20分程なのだが、あちたの下りは杉林なので、こちらの下りがどんな感じか見てみたくて、栗ノ木洞から表丹沢県民の森へ下ってみる。これが大正解であった。同じく杉林なのだが所々の紅葉がすばらしい。一直線の急下降もこ気味良い。林道に出たら大倉方面の左に向かい、更に朝の林道と合流してそこを右に進めば表丹沢県民の森Pにたどりつく。くれぐれも私のように寄方面に登っていかないように!最も登っても左に芝生広場へ下る散策道があるので、そちらを利用してもいいです。

訓練所尾根分岐 下の方はまだまだ紅葉が盛りです

ブナの尾根、小丸まで1.5kの標識有り 赤松とブナの尾根、木漏れ日がいい気持ち

アセビが現れだすともう一息で小丸に 小丸の尾根の出るともう冬枯れの登山道

樹木の途切れたところから蛭ヶ岳が、砂防堤防も大分上まで工事が進んでいる
鍋割山荘

山頂からは富士山がちらりと望めた

塔ノ岳方面にはあやしい雲が山頂を覆う 山頂から下りに向かう

後沢乗越までの登山道はますます荒れている 後沢乗越を越えて栗ノ木洞に向かう

林間から大丸、小丸、鍋割山を望む ハウチワカエデはにぎにぎしい

栗ノ木洞はなんでもない山頂だ 栗ノ木洞からの下りは紅葉がすてきだ

林道が見えてきた この林道は朝歩いた林道ではないので注意

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