西丹沢周回08

世附峠〜白クラノ頭(978m)〜湯船山(1041m)〜明神山(976m)〜明神峠〜三国山(1320m)〜三国峠〜

鉄砲木ノ頭(1291m)〜切通峠〜高指山(1174.1m)〜富士峠平〜大棚ノ頭(1268m)〜西ノ丸(1297.3m)〜

西沢ノ頭〜樅ノ木沢ノ頭(1306m)〜油沢ノ頭〜ブナノ丸〜菰釣山(1379m)〜ブナ沢ノ頭(1229m)〜中ノ丸〜

城ヶ尾山(1199.1m)〜城ヶ尾峠〜信玄平〜地蔵平〜浅瀬ゲート

2008.11.23(日)〜24(月)
[1日目]
晴れ
7:05浅瀬ゲートP〜8:25世附峠8:30〜9:35樹下の二人9:43〜
10:05白クラノ頭〜10:33湯船山〜10:55明神峠〜昼食10分〜
12:05ズナ坂峠〜12:58三国山13:05〜13:23三国峠〜
13:45鉄砲木ノ頭(明神山)13:55〜14:40切通峠〜15:18高指山〜
15:40ビバーク地
8h35’(歩行時間7h55’)

[2日目]晴れのち雨
7:15ビバーク地〜7:30富士峠平〜8:12大棚ノ頭8:15〜8:50西ノ丸(石保土山)〜
9:18西沢ノ頭9:24〜9:47樅ノ木沢ノ頭〜10:05油沢ノ頭〜10:50菰釣山11:10〜
11:55ブナ沢ノ頭〜12:55城ヶ尾山〜13:00城ヶ尾峠〜13:35信玄平13:50〜
14:40地蔵平〜16:30浅瀬ゲートP
9h15’(歩行時間8h31’)



高指山からの富士山

昨年GWに続いての西丹沢周回である。昨年果たせなかった世附峠から三国山、東海自然歩道をぐるっと回って浅瀬までのトレイルを今年こそ繋げてみたいと思っていた。一番の問題点は宿泊場所であった。丹沢大山国定公園、富士箱根伊豆国立公園内は指定地以外はテント不可である。菰釣避難小屋まで歩き通すのもまず無理だ。諦めかけていたその時、地図をじっくりみていると、西丹沢のエリアはどちらの国立国定公園にも属さない空白地帯があった。若干きびしめではあったが高指山から少し下ったあたりにビバーク地を定め、懸案事項であった周回を敢行することができた。

[1日目]11/23(日)

ぜいぜい家にはめずらしい晴れやかな晴天のスタートだ。”もう落ちたら責任とってくれよ”な不老山登山口の吊橋を恐る恐る渡る。ちょっと薄い踏み跡を登れば植林地仕様の歩き安い雷を切った登山道だ。沢を渡り更によく手入れされた植林地を過ぎ林道に出ると、ぱあっと視界が開けて菰釣山に繋がる東海自然歩道の細かなアップダウンが見える。明日はあの尾根を戻って来るのだ。さてすぐ先が世附峠だ。不老山との登山道を分けて右へと向かう。

林道にはこの先湯船山ハイキングコースの詳細な案内が書かれている。この案内は要所要所に置かれて情緒たっぷりだ。岩田さんという個人の方が書かれているようだ。箱根っぽいすすきの先に富士山が早速姿を現す。

すぐに”樹下の二人”という展望のいいポイントにつく。サンショウバラ※の自生地で、いくつかの株はまだ葉を付けていた。ほんとにサンショの葉を大きくしたような葉だ。花期にまだ訪れてみたいな。(※富士箱根地区の特有種で比較的新しい火山であるこの山域に残ったのだろう。)

しばらくはきついアップダウンはなく植林地と自然林が交互に現れる。ときどき姿を見せるブナやミズナラの大木に心和む。

白クラノ頭へはちょっときつい登りで、もう途中でへこたれて、ロープをときどき掴みながら登ってしまう。

白クラノ頭は冬枯れた木々の間からお日様がぽかぽかといい山頂だ。更にのびやかな尾根が続き、こんなすばらしい尾根が訪れる人も少ないのは本当にもったいないことだな。

大きなブナには不思議な引力があってどうしても吸い寄せられてしまう。この太い幹の中にいっぱいエネルギーを蓄えて春までのときを待つ。さくさくと尾根を行けば、やがて湯船山の山頂だ。狭く杉の中のあまり特徴の無い山頂だった。

山頂を後にすると富士山もだんだんと大きい。ここから明神峠まではじょじょに標高を下げる。

鉄塔を過ぎれば明神峠で車道とぶつかる。富士スピードウェイからはフォーミュラーカーのテスト走行の爆音が響く。地図上ではここから三国山の登山口であるズナ坂峠まで、車道歩きなのかと危惧していたが、車道の上に登山道が通っていて快適に歩けた。

三国山の登山道に入るとすぐに登山道は二手に分かれる。右の階段状を行けばよかったのだが、左手のやや広めの道を行ってしまった。なんだかだんだん山頂を巻いていってしまうようで、どうしたものかとそれでも送電線まで行ってみると、そこから急登で尾根に上がる道があった。尾根に上がるとはるか先には丹沢の主峰が望めた。

小1時間ほどをはあはあ登ると三国山の山頂だ。大洞山の方からの登山者だろうか、山頂は結構にぎわっていた。まだまだ先があるので早々に三国峠に向けて下ってゆく。目指す鉄砲木ノ頭が樹間から望める。鉄砲木ノ頭までもカヤトの気持ちのいい登山道だ。山頂からはここでやっと1合目からの大きな富士山と御対面だ。そして更に、なんといつも越後山行でごいっしょする越後のMさんとバッタリ!まあこんな丹沢のはずれで遠くの方とお会いするとは、ほんとうにびっくりだった。しばし写真を撮りあったりしてお別れした。

切通峠までも展望はないが気持ちのいい尾根だ。峠まで最後に一気に下ると、そこから最後の高指山までの登りはだいぶ疲れもたまってきつかった。もう最後の登山者が下ってきている。山頂は富士山の展望がすばらしかった。山頂ではビールで乾杯したりしてしばし寛ぐ。今日の終わりまでの時間は、刻々と空気を変え色を変え、山は見飽きることが無い。ビバーク地まで少し下ってテントを張る。もう一度日没に高指山にきて富士に沈む太陽を撮った。テントの中ではろうそくの灯りが暖かい光を放つ。なんとも幸せな時間だった。

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