丹沢 中川川流域-大滝沢-鬼石沢

2008.8.3(日)晴れ

7:15大滝橋先P〜8:15一軒屋避難小屋8:35〜8:45 F3下(巻き)〜
9:13 F3上〜9:55 F4〜10:25大岩の乗った堰堤〜11:05 5mCS〜
11:20三俣〜11:30登山道〜11:40畦ヶ丸避難小屋12:05〜
13:20一軒屋避難小屋13:35〜14:30大滝橋先P



上流尾根、堂玄倉川平に似ている
花崗岩と落葉

どこの沢に入ろうかと色々悩むのも、山を始めた当時にあちこちのガイドブックを引っ張り出し、次に行く山を決める時のようで新鮮で楽しい。自分に合ったグレード、行程時間、危険度等チェックして、やはり入渓前はいまだに不安でどきどきする。それでも水の中をじゃぶじゃぶ歩くうちになんだか楽しくて顔が自然にほころんでくるのがわかる。きっと遺伝子の中に水が大好きな因子が入っているんだろうな。この中川川流域の鬼石沢は大滝沢の本流であるが、特に雨棚から上流部をこう呼ぶ。西丹沢の沢の特徴でこちらも白い花崗岩が明るく、ナメ、小滝がちりばめられて気持ちのいい沢だ。花崗岩に強いアクアステルスの恩恵を充分受けられて、安心して歩けるのもいい。初心者はフェルトの方がいいとかなり強く勧められたが、自分達の選択は間違っていなかったように思う。最も奥多摩の沢などで通用するかどうかは、それはまだわからないけれど。

大滝橋から1時間ほど歩くと一軒屋避難小屋だ。(帰りの写真)ここまでの登山道はさしたる急登でもなくいいペースで歩け、樹林帯の中なので夏の歩きにはいい感じだ。避難小屋で準備し登山道と別れて右手の踏み跡を入っていく。仕事道が沢右岸についているようだ。堤防を巻いて入渓する。二俣を左に取るとF2(10m)が現れる。大滝沢の雨棚をF1とするようなので、この最初の滝がF2になるようだ。水流のすぐ右から斜めに右に上がり、泥つきで左に向きを変えて落ち口まで登る。初めで少し緊張する。

F2を越えたらすぐにF3(20m)2段が現れる。相方が中段ハーケンまで登ってみるが、装備の20mのロープではちと足りない。ここは安全に右の枝沢から入って巻く。モロクボ沢のとき高く巻いてしんどかったので、なるべく低めに巻いてトラバースし落ち口の3m程の所から下る。下りで念のためスリングを出す。それでも巻きの登りは結構立っていて下を見るのに恐いくらいだった。

F3−2段目の上部で右岸に行ったりしながら少し遊ぶ。この先はナメの連続でいい感じなところです。ガイドでは沢は右に90度曲がるとあるがよくわからなかった。石積10mの堰堤に着いた。ここは左手から巻きます。この上で少し川幅は狭まり、水量も減ったゴーロ帯になります。相方腹減りでおにぎり休憩です。するともう一人の人が下山してきました。あの滝を下るのかなあ、それとも仕事道が使えるのかしらん?

ここがF4(7m)なのかよくわからず登る。こけっぽいように見えるっだけでぜんぜん滑らず楽に登れる。この後もまたまたナメナメ天国でいい感じ。川幅が狭まってゴルシュ状になると、沢は90度直角に左に曲がり、目の前に劇的にF5(6m)CSだ。

写真では小さく感じるかもですが、とても大きな岩で右の岩の間は3m位はあるかも。ルートはこの間かもっと右を乗っ越すかです。相方はこの間から登りましたがリーチが大きくちびっこにはつらい。私はもっと右を乗っ越した。

この滝の横壁はイワタバコの大群落地であった。これほどびっしり咲いているところもめったにないほどで、花が終わっていたのは惜しかった。かすかな水流に花いかだになって落花が浮かんでいてそれはかわいかった。

いくつもの小滝を越えていく。だんだんと苔むした岩が多くなってきてそれはそれで美しい。F6はどこだか確認できなかった。

大きな岩が乗っている堰堤、ここは左から、次のF7も確認できず。この先で明確な二俣は水量の多い右俣を行く。ところでF5CSから、この二俣までは地形図では随分と近いように見えるが、実際は地形図の感覚よりは大分歩く感じだ。この後5m、10mの滝に続いて古い堰堤も左からだ。沢はもうだいぶ狭くなっているが水流はまだまだある。

いよいよ8mCS滝だが水流がちょろちょろなのでそんな高さには見えない。ガイドに載っていたハシゴはとっくにないらしくて、流木に足をかけての登りだが、狭い流心への一歩が自分の胸あたりで足も狭くてうまく入らない。つまり登れないんです〜で、相方にスリング出してもらってここは一歩を思い切り引っ張ってもらった。なんか情けないかんじ・・・ここをすぎればかなり明確な三俣が出てきて一番左が本流だ。先の10mのCSもあんまりよく分からず・・・しばらくで水流は途切れ、そのまま詰めれば、テープが登山道まで導いてくれる。スズ竹の中をちょっぴりで楽に登山道だ。右に10分ほどで畦ヶ丸避難小屋に着いた。相変わらずブヨ攻めでここも早々に退散して、一軒屋避難小屋でおにぎり休憩にした。帰りはF1の雨棚を見ようと枝道に入ったが、アブには刺されるし、中々着かないので諦めてもとの登山道に戻って下った。
ところで、最後の三俣は実際は明瞭なのだが、地形図では明確な三俣がよく分からずちょっと悩んだ。地形図見なくても赤テやケルンなどで迷うところは無いのだが、地形図読みとしては消化不良の感じだった。沢自体はナメが美しくヤブコギもなくいいところでした。

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