丹沢 早戸川流域-瀬戸ノ沢

魚止橋〜瀬戸ノ沢〜丹沢山〜鬼ヶ岩〜白馬尾根〜魚止橋

2009.4.26(日) 

自宅(5:30)〜魚止橋(7:25/7:30)〜瀬戸ノ沢出合(8:10/8:30)〜
奥の二俣(11:08)〜瀬戸沢ノ頭(12:35/12:45)〜丹沢山(13:30/13:45)〜
鬼ヶ岩(白馬尾根分岐)(15:00)〜雷平(16:35/16:45)〜魚止橋(17:50)

10h20’(歩行時間8h25’)
上流尾根、堂玄倉川平に似ている

沢歩きと言えども、まだまだ積極的に水とたわむれるのはちょっとためらわれる。そんな私にぴったりの沢がありました。流程も短めで悪場もなくのんびりと沢を楽しめそうだ。この時期だとまだヤマビルも出なそうだし、一石二鳥です。その沢は瀬戸ノ沢、ピークが瀬戸沢ノ頭だから、瀬戸沢?と思いきや、ノが入っているのはなんででしょう。下山は本間ノ頭から丹沢観光センターに下ってもよかったのですが、ちょっと欲張って丹沢山を回って、鬼ヶ岩から白馬尾根を下るルートとしました。

早戸川林道は春先には落石などが多く、年によっては手前のゲートが閉まっているときもあるが、今年は雪が少なかったせいなのか車は不安なく通れた。いつもの様に魚止橋手前に駐車するが、伝道まで林道は整備が入ったようだ。四駆や軽トラなら楽に入れそうだ。魚止橋からいつもの様に林道の巻き道を登って行く。ここにはいつもヤマビルがいるところで、案の定1匹発見、急いで登って問題なし。林道に出て林道終点の伝道まで向かう。看板の裏の登山道を山よりに向かっていくと、すぐに伝道沢に出てここを渡る。伝道沢の右岸斜面を登り早戸川の沢音を聞きながら下った先が造林小屋だ。更に5分程行った所に早戸川に下る踏み跡があり、下った少し上流の河岸の広くなっている所の対岸に太礼ノ沢と瀬戸ノ沢が対を成して流れこんでいる。向かって右が瀬戸ノ沢、どちらも水量が少なくすんなり入っていくと、すぐにF1(2段8m)、濡れたくないので左を登る。

左はF1の上段かな。3mの滝とか小滝を越えて、

F2(7m)のチムニー滝もやはり水流を避けて左から・・・(をいをい沢登りだろなつっこみはなしね)が、水線じゃないところは意外とすべる。小滝もいくつか越えて

ここはF3(2段10m)左側に逆層の岩が被っていて、いい感じの景観を作っている所。たぶん濡れずに右から行ったかなあ。

ここからもしばらくナメ滝や小滝がいくつも続いて飽きない。

沢が少し開けてくると、遡行図にはない初めの二俣が現れる。沢床の低い左俣に入ると

ミニゴルジュっぽくなりナメ滝がいくつもいくつも現れる。ここは左岸を高みの見物で進んでいく。

沢にはヤマザクラの花びらが舞い、尾根を見やれば、ポツポツとピンクの木々が目立つ。イワタバコやミズの葉も青々と瑞々しく、なかなか美しい沢だ。

4〜5mの滝がいくつも現れるので、どれがF4かF5か全然わからない、小心者にとってはめくるめく沢なのだ。


左写真の水流があるところで、相方の乗った岩が落盤してちょっとあせる。幸い怪我もなく安心していたらIXIちゃんが作動せず。(後日乾いたら治った、ほっ)1100mあたりで顕著な二俣となり左俣に入る。

ほどなく水流が涸れると、落葉が詰まってラッセル状態となる。もう丹沢三ツ峰の稜線が見えてくるが、ここからが辛いツメだ。いよいよ傾斜がきつくなって右の尾根に逃げるのだが、泣きが入るほどの急登だった。鹿柵の間に出ると瀬戸沢ノ頭と太礼ノ頭の鞍部あたりに出た。もうちょっと太礼よりに詰めたほうが楽だったかもしれない。

とは言っても辛いツメが終われば一安心、稜線漫歩へと向かおう。その前に腹ごしらえだ。蛭ヶ岳の手前にはこれから下る白馬尾根のカヤの原が良く見える。腰を上げて丹沢山まで向かうが意外と長く山頂でもう一服一休み。陽だまりが暖かく数人の登山者しかいない山頂はのんびりと静かで中々去り難い。二度目の重い腰を上げ、鞍部まで下ると富士山が目の前に広がる。山頂を雲に覆われているものの裾野の広がりがいかにも雄大でここもしばし足が釘付けです。

不動ノ峰を下っていくと、棚沢ノ頭から下ってくるのは、k林さん親子。もちろんこの時点では確認できないのだけど、鞍部でばったりこだった。日帰りで檜洞丸から縦走してきたそうだ。なんとも健脚だね。この日は雨上がりで空気も澄んでいて、筑波山、日光方面、谷川岳方面など普段見えないところまでのすこぶるな展望だった。首都圏がまるで地平線が弧を描くように見えた。

少し早く咲きだしたコイワザクラや丁度見ごろなキクザキイチゲが稜線に色を添える。

棚沢ノ頭にはまるでオブジェのようなブナの立ち枯れが言葉にならない叫びを発している。笹原の稜線をさらに気持ちよく進む。

鬼ヶ岩ノ頭から北東の白馬尾根にはっきりとした踏み跡を下ってゆく。踏み跡はしっかりしていて、多くの人に利用されているようだ。山腹のコメ桜はもうすぐその蕾を開くようだ。山の桜では最後の開花だろう。

ブナ林を越えると、気持ちのいいカヤトの尾根に変わる。ここが丹沢三峰からよく見渡せる場所だ。キクザキイチゲも多い。カヤトを回り込んでいくと、尾根の末端の方に薄い踏み跡が続いているが、そちらには向かわず壊れた鹿柵をくぐって杉林に向かっていく。あとは仕事道通りに下っていくと早戸川と大滝沢の出合に導かれる。帰りの時間も日没まで間に合う目処がついたのでしばし休憩する。

雷平からは伝道まで赤破線の登山道だ。早戸川を雷平で左岸に渡り、しばらくは左岸沿いに歩く。唯一岩をへつる所はロープが付け替えられていた。ズルを決め込んで片手に2本ストックを持ったまま歩いたら、やっぱり恐かった。登山道だからって手を抜いてはいけませんね。写真は下ってから撮った所)その先で右岸に渡り、少し沢より高い所を歩く。桟道があったはずだが流されてしまったのだろうか。また左岸に渡り返すと尾根を登る道になって沢からは離れ、トラバース道を伝道まで向かっていった。

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