丹沢主稜縦走

大倉〜塔ノ岳(1490.9m)〜丹沢山(1567.1m)〜蛭ヶ岳(1672.7m)〜檜洞丸(1600m)〜西丹沢自然教室

2009.1.25(日)) 晴れ

6:32渋沢6:48<神奈中バス>7:02大倉〜8:07駒止茶屋〜
9:02花立9:15〜9:35塔ノ岳9:50〜10:45丹沢山11:00〜
12:30蛭ヶ岳12:45〜13:40臼ヶ岳13:45〜15:20檜洞丸15:35〜
16:25展望園地16:35〜17:00ゴーラ沢出合〜17:42西丹沢自然教室

10h40’(歩行時間9h12’)

相方単独

蛭ヶ岳山頂からの富士山

今回は相方が長年温めていた丹沢主稜日帰り縦走だ。CT10h、公共交通機関利用の場合1番バスで大倉7時ということは西丹沢自然教室17時、相方が人一倍歩くのが早い訳ではなく、もちろん最終バスには間に合わないだろう。冬場で積雪の状況によっては更なる時間を要するだろう。私はこの計画には反対だったのだが、相方の出した条件は…快くロッジ山旅に送り出す代わりに日曜は八ヶ岳の帰りに”西丹沢まで迎えに来て”というものだった。相方は携帯も持っていないので、塔ノ岳と西丹沢自然教室での公衆電話が唯一の連絡手段となる。しかたなくこちらからは、歩ききれない場合には青ヶ岳山荘に泊まり翌日早朝に出るという条件で承諾した。

1月上旬に降った雪も下の方ではあらかた融け、1月2月は雪が積もったり融けたりを繰り返す。この日はこの数年で稀にみる展望で、塔ノ岳からは筑波山が十数年ぶりで見えたのだと言う。限られた休日では展望を狙って登るのはあなたまかせのお天気まかせだが、やはりすばらしい展望に出会えるとうれしい。写真は塔ノ岳山頂の様子と富士山。

同じく塔ノ岳山頂からは南アが聖から甲斐駒まで余すことなく見渡せる。高山に雪を頂いていることと冬ならではの澄んだ空気が、空と山との境をよりくっきりとさせる。山頂では子どもの山岳部の一行も丁度休憩中だった。しばし顧問と歓談する。

まだまだ行程が長いので早々に辞して先を急ぐ。通常なら霧氷の美しい所だが今回は残念ながら見ることも叶わない。そのかわり丹沢山からは、とても久しぶりな富士山と御対面だ。ここで軽くお稲荷さんを食す。単独の若者としばし歓談。普段はなかなか人とは話さないが、単独の人恋しさなのだろうか話も弾む。

ここは不動ノ峰(1614m)あたりからの展望、小田原方面を俯瞰しているので、海に浮かぶ島は初島だろう。

棚沢ノ頭、鬼ヶ岩と展望のトレイルは気持ちよく進める。積雪は10cmといったところ。

鬼ヶ岩からはいよいよ蛭ヶ岳もいよいよ指呼の距離となった。もうすぐに行程の半分という高揚感で気分爽快だ。

懸念していた鬼ヶ岩もしっかりと鎖が出ていて快調に下る。山頂直下のブナの立枯れは相変わらず痛ましい。

前後して蛭ヶ岳山頂の眺めだ。歩いている単独の男性は玄倉〜鍋割山〜塔〜蛭〜檜洞丸〜玄倉とざっと15hの行程なのだそうだ。恐ろしく健脚な人もいるものだ。

休憩も入れて5h30’で蛭ヶ岳山頂にたどりつく、ほぼ予定通り。山頂には15hの男性と単独の女性の3人だけであった。行程半分になりこれからは折り返し地点、しばしの安堵に長く休憩してしまうが、これから先のアップダウンは思わぬ体力消耗とひとりぼっちの戦いが待ち構えていたのだった。

蛭ヶ岳から臼ヶ岳と小さなアップダウンを繰り返して下ること高低差約400mで金山谷乗越へ

金山谷乗越を見下ろす。影も大分長くなってきた。ここからの檜洞丸までの350m程の登りは最後の力を振り絞るきつい登りであった。途中何度も何度も立ち止まって、滴る汗をぬぐう。振り返って蛭ヶ岳ははるか遠くに遠ざかっていった。

斜面から望む太陽は今にも沈んでしまいそうな心もとなさだが、いやいやまだまだ山頂は明るい。なんとかCTを切って山頂にたどりついた。

富士山もそろそろこの日の終わりへの準備にたそがれていく。

山頂では人間から鹿へと居場所を明け渡さなければならないだろう。さあ、最後の下りに取り掛かろう。

登山道は少し凍り始めたようだ。展望園地北側のトラバース地点はかなりすべり易くなっていた。急げ、急げ、ゴーラ沢出合から水平歩道に入ったところで日没となった。あともう少し…17:42やっと西丹沢自然教室に着いた。更に待つこと30分、やっと向かえのぜいぜいがやってきた。ここでやっと長い行程も終わった。

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