丹沢 臼ヶ岳(1460m)
寄水源林〜寄コシバ沢左岸尾根〜鍋割山〜コシバ沢左岸尾根〜熊木沢出合〜蛭ヶ岳南尾根〜
ミカゲ沢左岸尾根〜臼ヶ岳〜臼ヶ岳南尾根(朝日向尾根)〜ユーシン〜雨山峠〜寄水源林
★このルートは一部バリエーションを含みます。各自の責任でお願いします★
2008.6.15(日)
晴れ
4:35寄大橋〜4:50寄水源林〜6:00寄コシバ沢左岸尾根取付〜
7:15鍋割山山頂7:27〜8:30熊木沢出合〜
9:40ミカゲ沢左岸尾根取付9:50〜10:55登山道〜
11:00臼ヶ岳11:17〜13:05ユーシン13:45〜14:00雨山峠入口〜
14:40雨山峠14:50〜(この間辛くて歩けず倍時間)〜18:00寄大橋
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美しい臼ヶ岳南尾根、堂平に似ている |
ぜいぜいが山友の家で飲んだくれている日曜、相方羽を伸ばして単独の山を楽しんだようだ。あまり人も歩かないような変わったルートなので、参考のために記しておこうと思う。普通に歩けば11時間ほどのコースで、バリも含む為大事をとって4時には自宅を出る。これは正解だったようで、雨山峠から普通1h30’の帰りのコースをあまりの疲労で3h10’もかかったようだ。普通に考えれば1泊のコースだろう。もうバリはいいなどと言っているが、果たして何週間もつことやら。ともあれごいっしょしなくてよかったです。 |
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寄沢の支流(この上流が地獄崩と再確認した。いままで大崩落地が地獄崩だと思っていた)を渡り鎖場を越えた杉林の途中が寄コシバ沢左岸尾根の取付となる。初めの植林地帯はわかり易そうな尾根、自然林も初めのうちは尾根がはっきりしているようだ。テープ類は初めのうちだけのようだ。 |
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大崩落地の末端に着くと、尾根はちょっとだだ広のようだが大崩落地右手の岩混じりな所をひたすら上を目指していけばいいようだ。一度ラクを起こすと止まらない場所なので慎重に行くべき所だ。この尾根は下りに使うと取付きが広く、いきなり大崩落地に飛び出てしまうと危ないので、使わない方が無難。 |
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大崩落地の上部はさすがに激しい岸壁の崩落で恐ろしいようだ。対岸の尾根は雨山そして檜岳だろう。そろそろ稜線も近い。 |
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大崩落地の対岸を歩いていたカモシカちゃん、鍋割山のすぐ山頂直下にいるんですね。ところで、このカモシカちゃん、敵に後ろを見せるとは珍しいですね。大抵はテリトリー意識が高いので、テリトリーに入るとじっと見すえてこちらが離れるまでじっとしているものですが…相方、敵とも思われてなかったとか、視野にもはいらなかったとか…
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その後しばらく長くゆるやかな美しい草つきを行くと、そこはもう稜線のようだ。5分ほどで鍋割山の山頂だ。
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山頂から登山道を鍋割峠の方へ少し下ったこの看板からがオガラ沢経由の黒破線だ。実際はオガラ沢でなく、尾根通しの黒破線の方が簡単だ。(注:最新の登山地図では黒破線はなくなっているようだ)
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箒杉沢が見えてくると、林道まではもうすぐだ。林道を下ってすぐに熊木沢出合の箒杉沢を渡るはずが、昨年の台風だろうか橋手前の土手がきれいに流され、橋に登れないようだ。この流木に乗り右の長い杖につかまって登るようで、ここが今回の肝だったようだ…熊木沢の長い砂防えん堤も完成し、この橋もそろそろ任務を終えてしまうのだろうか。一応正規登山ルートではあるので残っていてほしいものだ。 |
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こちらの任務を終えた工事道も静かに自然へと帰って行くのだろう。50分ほどの道のりで砂防えん堤の末端にたどり着く。右矢印は蛭ヶ岳の案内が。ここで熊木沢は西沢、東沢、ミカゲ沢と枝分かれて詰めに入る。 |
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二つ目のえん堤の左がミカゲ沢左岸尾根の取付きだ。しばらくでおそろしい痩せ尾根が始まる。 |
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ほとんどがナイフエッジの尾根となるシビアな尾根だ。小さなキレットも5箇所ほどあり、木が生えてなければとても歩けないようだ。三点支持必須だ。尾根にはまだヤマツツジも咲いていた。 |
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やっと登山道に出る。左は蛭ヶ岳方面の登山道、この尾根にもシロヤシオは咲いていそうですね。 |
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臼ヶ岳ベンチの南の踏み跡に入ると南尾根だ。途中に少し急登があるが大方緩やかな尾根のようだ。左はツクバネウツギかな? |
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中ほどになるとすばらしいブナの森となる。樹齢のいった太い木もたくさんあり、ここは是非訪れたいところだ。 |
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杉林になればユーシンはもうすぐそこだ。主なき小屋もしんとさびしいものだが、避難部屋があるようだ。相方もうここで疲労困憊でしばし昼寝を決め込む。ユーシンからは玄倉林道を少し下り、雨山峠への登山道に入る。 |
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昨年9月の台風でこちらも大分荒れてしまったようだが、歩くにはなんとか差し支えないようだ。ここの沢もきれいだな。 |
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雨山峠まではなんとかCTよりも早めに歩けた相方もここまで。もはや疲労困憊で痛い膝を引きずりながらの、地獄の行軍がこの先待っていたのだった。 |
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