山神峠〜椿丸(902m)〜大栂(1204m)〜P1024

☆このルートはバリエーションルートです、各自の責任でお願いいたします。☆

2006.3.12(日)曇り〜時々雨

5:05  自宅 ー 5:50〜5:56 浅瀬P − 6:40 本州製紙吊橋 ー 7:45 P701 ー 8:35 山神峠 ー 9:45〜10:23 椿丸 − 10:50 織戸峠 ー 12:15〜12:25 大栂(おおつが) − 12:55 P1024 − 13:45 富士見峠手前林道 − 15:00〜15:20 地蔵平 <大叉沢林道> 17:20 浅瀬ゲート
11h20’(歩行時間10h10’)  44160歩


わっきーさんの椿丸の山行を読んで、前々から行きたいと思っていた椿丸山行に火が付いてしまい、早速行ってきました。わっきーさん情報では取り付きから山頂まで2時間とあります。せっかくなので、わっきーさんとは別のルートで攻めてみようと思い、浅瀬〜山神峠〜椿丸〜織戸峠〜大栂〜P1024〜富士見峠〜P830〜大叉沢林道〜浅瀬という長大な周回ルートを組んでみました。何度も地形図やネットでコースタイムを検討し、6時出発17時下山で私の鈍速でも大丈夫と踏んで決行です。
朝、浅瀬ゲート手前の駐車スペースまで行ってみると、ラッキーなことに1台分空いている。少しでもコースを短縮したいのでここに駐車。幾分強めな風が吹くなか、世附川沿いの林道を進む。40分程進み芦沢橋を渡ると、右手に本州製紙所有の吊橋が見える。ここを渡らせてもらい、朽ちかけた山荘の裏手に回ると東電の巡視路が始まる。これに沿って登るので、楽チンでRFもしなくていいのですが、あいにく伐採作業中で、切り倒した桧が尾根をふさいでなかなか大変です。しばらくして分岐に出て東電巡視路を右に分け、左の尾根を直登します。P701を経て山神峠までは、普通の藪で尾根をはずさないよに北西に進路をとり、下りは北に進路をとります。山神峠には椿丸への標識があり、それに従って北に尾根を登ります。上りきったところになぜかTVアンテナがあり、尾根は北東に伸びてゆき、気持ちのいい尾根になります。いくつかのアップダウンを経て、椿丸の長い山頂の一角にでます。ピークは100m程南東寄りです。展望がよく風を避けられる北東斜面に向いて、ここで昼食にします。
エネルギーを補充して、ここからは進路を北にとります。カヤトの原を抜け、だんだんとスズ竹が大きくなって薮がうるさくなってきます。織戸峠は東西に道が交差していますが、いつのものでしょう。古の道の跡でしょうか。さらにコンパスを小刻みに合わせ、高度計をチェックしながら進みます。930地点で、実は大変な動物に遭遇してしまいました。私の前方5mほどを歩いていた相方は、熊鈴をつけていませんでした。そのとき、いきなりまるでゴリラがほえるような低いううっという声がして、黒っぽい物体が相方の脇、私の脇と一目散に尾根を駆け下りてゆきました。その間10mもなかったでしょうか・・・気が動転してしまって、はっきり姿を見ていなかったのですが、声とその頭のよさげな行動から熊だったと確信しています。小型の動物だったので、母親が近くにいたらと思うと、すっかりびびりモードに入ってしまい、立ち枯れた切り株や黒っぽい石が、みな熊に見えてしまい、私の熊鈴を手でがんがん鳴らしたり、大きな声で話したりと恐くて恐くて・・・さりとてここまで来てしまっては、エスケープルートもなく前に進むしかありません。スズ竹もだんだん勢いが強く、おまけにまだ3月なのにダニの猛攻撃にも遭ってしまいました。やっと杉林に入って、大栂山頂に到着しました。晴れていれば富士山も望めるのでしょうが、きょうは時々ぱらぱらと雨も落ち、風も強く展望は利きません。山頂はブナの気持ちよい場所で、紅葉の頃はいいだろうなあと思わせますが、ここもダニがいっぱいです。
早々に退散して、来た路を5分ほど下り、1170で東に進路をとります。椿丸で、2つのピークのあるこの尾根をじっくり頭に焼き付けておいたので、ちょっとわかりづらいこの尾根の突入点も無事クリア。ヌタ場のある広い場所をすぎたら、1100で右のわかりづらい尾根に入り、がれた場所を通過してP1024です。ここから次の無名ピークまでが、きょうの山行の中で最大の薮で、2m以上のカヤトとスズ竹と強風の中、漕ぐというよりまるで風にあおられて泳ぐようでした。やっと山頂に着き鹿柵を左に回りこんで、手入れの悪い杉林とスズ竹の間を下ります。ここは展望もなく荒れていてコンパスだけが頼りです。しばらくで、路は作業道になりますが、最後に林道の下り口が2m程の崖でなんで〜なとこですが、滑って降りました。
13:45、さて予定では富士見峠を越えてP830を経て法行橋ですが、膝が大分しんどいです。登ることはできても、下りがだめなことは目に見えて明らかです。ここは、涙を飲んで究極のトラバース道・・・そう、林道さんを使います。とはいうものの、時間はおなじ3時間。この3時間で足の裏の皮はむけ、足は棒になりやっとの思いで17:20、浅瀬ゲートのたどり着きました。歩行歩数44160歩、距離は多分28Km位。私の人生の中で一番歩いた日でした。さて、車に乗るまえに衣服のダニを落とし、家では急いで洗濯にお風呂・・・
ああ、大栂の山頂テープには、大オロカモノコースと書いてありました。確かにその通りだと思う。傷はなかったもののお風呂では、笹でこすった顔がぴりぴり痛かったし、ダニにはめげたし恐い思いもした。足の皮もむけた・・・たぶんもう2度はいい・・・人にもあまり薦めない。でも歩き通した不思議な充足感・・・誰にも会わない自分だけの山を堪能しました。



浅瀬橋から世附川を少し行くとある夕滝 その林道にタチスボスミレ

本州製紙の吊橋 相方のいるとこが東電巡視路で左尾根の赤テを行きます

P701あたりの薮 山神峠

ミツマタ 椿丸南西尾根、気持ちいいです

その尾根から菰釣山と手前が大栂が見える 椿丸山頂の北西に出る

山頂から大栂を望む

山頂の北西よりでお昼です 織戸峠

織戸峠手前の薮 織戸峠〜大栂間の薮

大栂山頂、北に菰釣山が見えます 大栂南東尾根の薮...半端じゃありません

ヤマトマダニですね 大栂南東尾根終点林道への下り口、すべって降ります

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