槍平〜槍ヶ岳(3180m)〜南岳縦走

2006.8.13(日)〜16(水)
[1日目]
18:45 自宅 − 21:50 松本IC ー 23:30 新穂高温泉P車中泊 
[2日目]晴れ
5:10 新穂高バスタ-ミナル - 6:07〜6:22 穂高平 - 7:07〜7:20 白出沢出合 - 8:15〜8:25 チビ谷 - 8:55〜9:05 滝谷出合 - 10:30 槍平天場
5h20’(歩行時間 4h32’) 16500歩
[3日目] 晴れ
6:15 槍平天場 - 8:15〜8:20 千丈分岐点 - 10:48〜11:00 槍ヶ岳山荘 - 11:25〜11:40 槍ヶ岳山頂 - 12:10〜12:30 槍ヶ岳山荘 - 13:00〜13:10 大喰岳 ー 14:05〜14:15 中岳 − 15:45 南岳 − 15:55 南岳天場
9h40’(歩行時間 8h28’) 22000歩
[4日目] 晴れ
6:25 南岳天場 - 9:20〜9:40 槍平 - 10:20〜10:25 滝谷出合 - 11:30〜12:05 白出沢出合 - 12:45〜12:50 穂高平 - 13:40 新穂高バスタ-ミナル
7h15’(歩行時間 6h10’)  27000歩


昨年の槍ヶ岳縦走は悪天に阻まれ、降りしきる雨の双六小屋であえなく敗退となった。そして今年、なんの憂いもなく3日間の晴れマ-クがサンサンと輝いている。昨年は子供達だけの3人分のテントを新調し、さらに今年は2人分のテントを新調して、やっと家族5人の天泊が実現できることになった。部屋いっぱいに広げた荷物の山に、一抹の不安を覚えつつも一人16〜17kgとまずまずなザックの重さだ。狭い車にザック5個と帰りの着替え袋、登山靴と5名様をぎゅうぎゅうに押し込んで出発だ。昨年の新穂高の無料駐車場がぎりぎり満車一歩手前だったので、今年は少し早めの出発を心がけた。おかけで少しだけ余裕があった。コ-ス予定は新穂高〜槍平〜南岳新道〜南岳(泊)〜槍ヶ岳〜西鎌尾根〜双六小屋(泊)〜新穂高だったが、天泊装備ではちょっと無謀だったようで、まさかの槍平で息切れ状態となった。あと2時間位は歩けたのだが天場がない。波乱の幕開けとなった。

[2日目]8/14(月)晴れ
新穂高バスタ-ミナルで準備をして右俣谷に沿って林道を行く。ほとんど平坦な道でなんの苦もなく歩ける。ほどなくして近道の標識が、なのだがこの選択が間違いだった。かなり急登で歩きにくい登山道をひ〜ひ〜言って登る。林道で行ってもたいして時間が変わらないはずだ。かなり汗をしぼられて穂高平で随分休んでしまう。おいしい水を頂いてやっと腰を上げる。ここから白出沢出合までもゆるい林道なのだが、ともかく子供達のぺ-スが早すぎて追いつくのに必死だ。白出沢出合手前の広場の右手奥にはトイレと水場があり、冷たくておいしい水がじゃんじゃん出ていてここでも喉を潤す。白出沢出合を渡ってここからが登山道の始まりだ。ほんとにゆるやかな登山道なのだが暑いのとペ-スが早いのとで、だんだんと家族から離れていってしまう。チビ谷でやっと追いつくが休まなければとても歩けない。ちょっとつらい歩きになってしまい、滝谷出合を越え、無名のガラガラな沢に着いたとき、きょうは南岳新道は登れないとギブアップのだめだし・・・子供達もあと4時間なんてとても歩けないと・・・結果きょうは槍平までとなり、そうと決まると沢で遊んで急に元気もりもりだ。そこから標高差200mで槍平に到着、時間は10:30でまだまだ歩ける時間なのだが、もうきょうは身体が言うことを聞かないのだ。でも、それで正解だった。4日目に南岳新道を下ったときに、こんなすごいとこを重いザックを背負って登るなんてとても無理だと思ったもの。この日はビ-ルを飲んだりお昼寝したりお花の散策をしたりのんびりすごし寝不足もしっかり解消した。

滝谷出合より滝谷を見上げる

疲れた〜 槍平天場の対岸はシシウドがたくさん

・・・本日のご飯・・・
朝:パン、コ-ヒ-
昼:おにぎり
夕:玉ねぎと牛肉の焼肉、わかめサラダ、米から炊いたご飯、ビール、ワイン

[3日目]8/15(火)晴れ
6:15 槍平天場 - 8:15〜8:20 千丈分岐点 - 10:48〜11:00 槍ヶ岳山荘 - 11:25〜11:40 槍ヶ岳山頂 - 12:10〜12:30 槍ヶ岳山荘 - 15:55 南岳天場
9h40’(歩行時間 8h48’) 22000歩

谷間の朝は山の端から始まっていく。太陽の光は稜線から降り注ぎ最後に谷を明るく染める。そうきょうもいい天気だ。テントを撤収して目指すは槍ヶ岳だ。槍平天場右手から樹林帯に入る。大喰沢は水がなかった。だんだんと登山道は急坂となるが、きのうの教訓で、皆に遅れてもマイペ-スを心がけて淡々と登る。ゆっくり登っているのに不思議なことに先行するグル-プにどんどん追いついて行く。ハイマツ帯に出るともうすぐお花畑だ。今年はお花が遅いようで夏のお花もまだ盛りだ。そのくせ秋のお花たちも負けじと顔を出す。奥丸山を歩いている登山者や西鎌尾根を歩いている登山者が見えてくると、さらに登山道はきつくなり、ガレガレの道をジグザグに行くようになる。すぐそこに小さな頂きが見えるのになかなか着かない。暑くてつらい登りだ。やっとの思いで日本一標高の高い峠、飛騨乗越だ。大喰岳への登山道に少し入って槍を仰ぐ。さあ、もう一息で槍ヶ岳山荘なのでがんばろう。ここまでめずらしくコースタイムより早く歩けたのは、マイペースを心がけたおかげかな。それでも子供達とは30分以上の差がついてしまった。槍ヶ岳山荘前で昼食をとり、ザックを置いてついに槍の山頂を目指す。山頂を目指す人の列を見てルート取りをし、ちょっと緊張する。が、いざ登ってみると八ツの文三郎尾根位の緊張で長いはしごが少しいやだった位であっけなく山頂に着いた。先に着いていた子供達と再会を喜ぶ(いや無視されてます)。山頂は申し分のないお天気で昨年のリベンジができてよかった。ぐるり一回りのすばらしい展望でした。こわごわ北鎌尾根を覗くがこの時は登ってくる人はいませんでした。
山頂を後にしていよいよ南岳へと向かう。一旦飛騨乗越まで下ってから大喰岳へ登り返す。ここからの槍も格別だ。ちょっと小首をかしげて、飛騨側に長い山すそをベールのようにすうっと引いて美しいラインを見せる。槍ヶ岳山荘に泊まってちょっとここまで足をのばして来る人もいる。槍平天場でいっしょだったカップルも、きょうはこのルートで南岳天場まで我家といっしょだ。中岳の鞍部から山頂までは垂直なはしごが二つだが、槍を登った後なのでそんなには恐くない。山頂からは左の廃道に入らずまっすぐに進み、ガレをいっきに下ると雪渓の末端においしい水場がある。南岳小屋の話では9月初め位までは大丈夫らしいが、涸れることも多いのであまりあてにしない方がいいらしい。しばらくなだらかな稜線上の登山道を行き、天狗原の分岐点を過ぎる。ガイドブックなどには南岳までずうっとなだらかな登山道となっているが、一箇所いやな岩山が見えるんですけど〜近づくと案の定、信州側にトラバースするようになっていますが鎖なんてありません。ザックをしょっていると疲れもそろそろピークなので結構いやなところです。そこを過ぎると南岳山頂までのなだらかな登りで記念写真を撮って、あとは南岳小屋の赤い屋根目指して下ってゆきます。

涸沢岳に朝日があたる(樹林帯より) 西穂高岳、焼岳、乗鞍岳がくっきりと・・・

樹林帯を抜けるとお花畑が待っている 飛騨沢の広々とした登山道は気持ちがいい

西鎌尾根、弓折岳からの稜線、
双六岳、三俣蓮華岳、鷲羽岳、
奥に薬師岳、黒部五郎岳、
祖父岳、祖母岳も見えるのかなあ
飛騨乗越少し手前より

手前は確か硫黄尾根、
真中の三角お山は鷲羽岳で
いいと思うのですがいまいち自信がないなあ
槍山頂への登山道より

飛騨乗越よりの槍ヶ岳 槍への登山ルートは人の列です

槍ヶ岳山頂より記念写真 槍の山頂より常念岳

槍の山頂から槍ヶ岳山荘と笠が岳

槍から穂高の稜線を望む

大喰岳からの槍は小首をかしげて・・・飛騨乗越は雲上の交差点だ 大喰岳からの裏銀座の山々

大喰岳山頂 中岳までの登山道

中岳山頂直下ははしごが二つ

中岳水場、冷たくておいしい水 中岳から大喰岳と槍を望む

岩ひばりに会ったよ 相方あこがれの南岳です

南岳の天場は空いてました

・・・本日のご飯・・・
朝:残りご飯おかゆ、ふりかけ、味噌汁
昼:パン、カロリーメイト、ウィダーインゼリー
夕:スパゲティミートソース、おでん、ビール、ワイン

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