甲斐駒ヶ岳(2967m)

2007.9.23(日)〜24(月)
[1日目] 曇りのち雨
4:05自宅ー7:03尾白渓谷P7:15ー9:50横手分岐10:00ー11:38昼食11:55ー12:10刃渡り12:15−12:50刀利天狗ー13:40五合目小屋跡13:50−15:00七丈小屋15:20−15:30天場
8h15’(歩行時間7h13’)
[2日目] 
曇り一時雨
5:00天場ー7:10甲斐駒ヶ岳山頂7:25−8:55天場9:40−10:30五合目小屋跡10:35−11:20刀利天狗ー11:42刃渡り11:53−12:58横手、竹宇分岐13:05−14:45尾白渓谷P
9h45’(歩行時間 8h22’)

おのれの体力も顧みず黒戸尾根から甲斐駒ケ岳に行ってきました。日本三大急登のひとつに数えられるらしいこの尾根は、山慣れた人々が一度は己の体力を試すべく、日帰り登山に挑戦するようです。今回もうす曇りの絶好のコンディションで数人の日帰りの人々を見かけました。とはいうものの標高差2200m、CT往復14h50’自分にはいっぱいいっぱいなコースです。が、古くからの信仰の登山道にはなぜか強く引き付けられるものがあり、まるで一本の線がほぼ西の極楽浄土へ向かって延びていく地になんとも言えぬ神々しさを感じました。そして、それは翌日の朝、山頂を目指すときに将にピークを迎えました。

[1日目] 9/16(日)曇りのち雨
朝方からあまり展望の利かないお天気でしたが、どうせ樹林の中なので黙々と歩くことに専念します。竹宇駒ケ岳神社から1滴も使わなかった水を2L汲み、吊橋を渡って、十二曲りの斜面をジグザグに登って行きます。程なく傾斜が少しゆるくなると相方、俄然調子が出て2h半も休憩なしで一人でがんがん歩いて行ってしまいました。やっと追いついたのは横手との分岐、もう死ぬかと思った。ここからは八丁登りと言われ、掘れた登山道や少し傾斜もきつくなった登山道がこれでもかと攻め立てます。もう相方となんかペースを合わせられず、一人で黙々歩くことにします。と、刃渡りの少し前で強烈なオーラを感じました。登りでは地面とお友達な私ですが、ふと顔をあげるとなんと山頂までとっくに行って戻ってきたこつこつさんではありませんか。「お、仲間」と思ったのは私だけで「ここまで5時間もかかっっちゃった〜」とか言うと、こつこつさんしばし驚愕し「いっしょには歩けない〜」だと。まあ、サイボーグこつこつさんを驚愕させたことが出来ただけでも本日の収穫ですね。その後は、結構早く歩けたので15時には七丈小屋に着けたのよ。楽しみにしていた刃渡りは難なく通過。刃渡りから刀利天狗までは痩せ尾根で、はしご・鎖が続きます。刀利天狗から登山道は黒戸山を巻きここはアップダウンもない平行道で、コケの美しい気持ちの良いトラバース道です。1箇所きつい獣の匂いがしたのであわてて熊鈴をつけましたが、それ以降は匂いませんでした。もうすっかり取り壊された五合目小屋跡へは登り唯一の下り道。あ〜帰りは登るのねといらん心配をして疲労を倍増させるおばかさんだ。屏風岩からはまさかここを登るのかな山容がぐっと迫り、最後の力を振り絞ってきついはしごや鎖をこなす。特に垂直はしごの先の鎖は足場も遠くスタンスも大きく切り立った垂直の崖なので、落ちたらひとたまりもありません。大きなザックなど振られないように注意が必要です。いよいよお天気が危なくなったところで、やっと七丈小屋に到着。天場の受付をすませ、蛇口から出るおいしい水を汲んで、(う〜ん竹宇駒ケ岳神社の水より数段おいしいので取替えっこしちゃいました)急いで天場に向かう。テントを張る瞬間、ざあっと雨がやってきた。近くのお兄さんがご親切に「ザック預かりましょうか?」とやさしく声を掛けてくれた。ありがたいことでした。やっとこテントを張って、ビールで乾杯。雨はますます激しく降り募り、天気予報も甲府は午前中が雨の予報。「明日はだめだね」と諦めの境地で就寝しました。

竹宇駒ケ岳神社でお参りをしていざ出発、ここで水を汲んで行きます 十二曲りをジグザグに登り少し傾斜の緩んだトラバース地点

八丁登りの急登が終わってちょっと一服な所 刃渡りは晴れていれば展望の良い所

刃渡りから刀利天狗の間の梯子場 黒戸山を巻く登山道は平行だが長い、下った先が五合目小屋跡
小屋を開いた人のレリーフがあった。ここから霧雨がずっと降る。

ここが屏風岩、右の長い梯子から始まる、だんだんと石塔が多くなる
見かけ程高度感のない橋

一番先頭の私が登っているのが垂直の梯子、その先に危険な鎖場が やっと七丈小屋、

ちょ〜近代的な水場でしょ、すごくおいしい南アルプス天然水 天場は平で快適、この日は土砂降りでこれは翌日に撮った写真

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