涸沢、北穂高岳(3106m)、奥穂高岳(3190m)
2008.8.15(金)〜18(月) [1日目]曇り/夜間風雨強し 5:45上高地6:00〜6:45明神6:55〜7:40徳沢7:55〜8:48横尾9:00〜 10:00本谷橋10:25〜12:45涸沢 6h45’(歩行時間5h43’) [2日目]晴れ/曇り/夜間雨 6:45涸沢〜9:48北穂高岳10:52〜13:00涸沢 6h15’(歩行時間5h11’) [3日目]曇り一時雨 6:25涸沢〜8:35穂高岳山荘8:45〜9:22奥穂高岳9:40〜 10:17穂高岳山荘10:40〜10:55涸沢岳(相方のみ)11:00〜13:00涸沢 6h35’(歩行時間5h39’) [4日目]晴れ 5:45涸沢〜6:50パノラマコース尾根鞍部7:00〜7:10賽の河原(相方のみ)〜 7:25屏風のコル(相方のみ)7:35〜7:52尾根鞍部〜10:00新村橋〜 10:12徳沢で皆と合流〜11:00明神〜11:55上高地12:15〜12:40沢渡 6h10’(歩行時間5h50’) |
登山道より北穂高岳 |
子供達も大きくなり、毎年家族そろっての夏山登山は今年が最後かなと思いながらテント泊の準備をする。直前までは涸沢〜北穂〜奥穂〜前穂〜重太郎新道〜上高地と縦走する予定でいたが、あまりよい天気予報ではなく、あっさりと涸沢から北穂、奥穂のピストンに切り替えた。実際私がテント装備でガスの中の縦走は無理だったように思う。無理せずがやはり一番なのだ。3日目までは1日の中でも目まぐるしく天気が変わり、なんだか昨年の釼岳の再来か、な天気だったが4日目に帰りのパノラマコースから槍、穂高の大展望を得られたことはとてもラッキーだった。 |
[1日目]8/15(金)
前夜、沢渡で仮眠をとり朝2番のバスで上高地を目指す。なんだか眠気が取れず、お天気もどんよりとして身体が重い。が、ザック16kg+ウエストポーチ1kgなのでさほど重さは感じない。多くの登山客の一人となって涸沢を目指す。横尾までの平行移動を子供達はいたくいやがる。母親と距離が開かないせいなのか、人がごみごみとしているせいなのか、「平坦長すぎ〜」と文句たらたらだ。私は木の香や川のせせらぎや鳥のさえずりの聞こえるこの路は結構お気に入りだ。明神、徳沢、横尾と休憩を取りながらだが、湿度が高くじっとりと汗をかく。横尾はトイレが新しく改装されていた。横尾大橋を渡ると刻々と表情を変えていく屏風岩が迫り、いよいよ高山のおもむきだ。本谷橋で軽くおにぎりを入れる。ここからは子供達からがくっと離され、相方からも離され一人旅が始まる。まあ行く先は決まっているし、のんびり行くさと腹をくくる。なのだか、陽射しも出てきて急激に体力を奪われていく。急登を過ぎたあたりでまず左ふくらはぎに違和感、と思う間もなく足がつった。山で足がつったことは実は記憶に無い。伸ばしたりたりしてなんとかなだめて歩き出すと、今度は右足に違和感。と右ふくらはぎも付き合い良くつった。しばらく休んで足をなだめるが、違和感はなくならない。水分はまあまあ取っていたと思うのだが足りなかったか。それでもぼちぼちと歩き出す。がなんとまた沢と併走するあたりで相方に追いついてしまった。なんだかいたくばてている様子。数分歩いてはすぐ休憩してしまう。昨夜の運転疲れが出てしまったのかな。相方につきあいながらそれでもやっとこ涸沢に到着。 |
涸沢は厚い雲に覆われて穂高の展望は全くない。それでもテントを張りまずは生ビールだ。あ〜幸せ!最高の休日だなと思わせるひとときだ。日本のアルプスや東北の高所では夏でも残雪がいいアクセントをつけて、世界中の高山もこうなのだろうと思っていたが、氷河地帯をを除いては、夏に残雪があるのは、北部環太平洋の山地、スカンジナビア山脈、パタゴニアなどごく一部の地域だということを8月号の山渓で知った。ロッキー山脈やヨーロッパアルプスでもせいぜい6月までの残雪なのだそうだ。そんな貴重な風景なのだとさらに噛みしめて味わうのだ。夕飯の缶ビールも買い込んで更に涸沢の夜はふけていくのである。が夜半には強い風と雨がやって来るのだった。なんだか夜半の風雨はぜいぜい家テント泊の風物詩となってしまった。 |
[2日目]8/16(土)
早朝、昨夜来の雨は上がったものの、あたり一面ガスに覆われた始まりとなった。小一時間も様子を見ていたら、だんだんとガスも上がってきたので急いで出発する。涸沢ヒュッテの脇から北穂高岳への登山道を一歩一歩登って行くのに合わせるように、ガスもどんどん晴れていく。標高を上げるにつれ、奥穂もりりしい姿だ。 |
前穂もガチガチの背中をどんどん現してくる。この展望を見られた幸運を噛みしめる。ほんとに山は登ってみないとわからないのだ。 |
程なくして鎖場だ。もっときびしい所を想像していたが、距離も短く濡れていなければ安心して登れる。相方「鎖なんてつかむのか」と言うけれど、これはおまじないだもの。あるものはもちつかみます。青空に向かうはしごを上ると、常念岳への上りのような岩ゴロの登山道だ。少しだけ雪の残る場所をトラバースすれば、もう手の届くところが山頂だ。 |
ほんとについさっきまで、あんなに青空だったのに、北穂の山頂に着いてみれば、みるみるうちにガスが上がってきてなんにも見えない状態だ。目の前の南峰がやっと望めるばかりだ。 |
1時間ほど山頂でねばったが、相方があんなに楽しみにしていた大キレットから槍ヶ岳への展望は、ついにその姿を現すことはなかった。子供達はほんの数十分の差で大展望をゲットできたようだ。この間にも、大キレットから縦走者が数人登ってきている。みな大きなザックだ。私には絶対無理だと思うのだが、相方はかなりうらやましそうに登山者を眺めている。まあ、無理ですから〜 |
後ろ髪を引かれつつも天気の回復は望めそうもないので、山頂を後にする。下りもそんなに難しいこともなく淡々と下っていく。朝の天気とは打って変わって、重いガスがあたりを覆いだしていた。 |
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